本屋に行くとフレーズの本を結構見かけますよね。
そういう本にはフレーズを覚えればペラペラになるみたいなことが書かれていますが、そんなことはありません。
僕はフレーズを2000くらい丸暗記をしましたが、ペラペラにはなれませんでした。
今回はフレーズの暗記がなぜダメなのかを知りたい人向けに、↓の内容をまとめます。
・フレーズでは日常会話をカバーできない。
・フレーズの暗記は非効率。
・フレーズの暗記をするべきなのは一部の人だけ。
・他の学習効果が高い学習法。
フレーズでは日常会話をカバーできない
フレーズ以外の文が作れない
ただフレーズを暗記しても、自分で単語を組み替えて文を作ることができないから、一部しか話せません。
例えばフレーズ集に、↓のような文が書かれていて暗記したとします。
あなたはお酒を飲めますか? : 你会喝酒吗?
これを覚えても単語を入れ替えた文しか作れないので、自由に文を組み立てられるようにはなりません。

このようにフレーズをただ暗記しただけでは文法が分からないので、自由に文を組み立てることができません。
フレーズでは話せる話題が足りない
フレーズにはいろんなシチュエーションのものが載っていますが、それらをカバーできるのはわずかです。
例えば、趣味の話に対応できるフレーズがあるとします。大抵読書やドラマについて書かれていると思いますが、趣味はそれだけではありません。
スポーツやゲーム、旅行など色々あるでしょう。
そもそも話題は無限なのでフレーズでそういった話題を話そうとするには無理があります。
フレーズの暗記は非効率
フレーズの暗記を繰り返してもそこで使われている単語はよく分かるようにはならないので、なかなか語彙力が伸びません。
普通フレーズを覚えれば単語が覚えられて会話で使えるようになるんじゃないかと思うかもしれませんが、それでは時間がかかりすぎます。
なぜなら、フレーズでは同じ文脈でしかその単語を見かけないからです。

これでは単語の理解がなかなか進まないため、記憶には定着しません。
一方でいろんな文脈で単語を見かけると、単語のいろんな意味が分かるだけではなく、
一緒に使われる単語が分かったり、どういった感情のときにその単語を使うのかといったことも知ることができます。

例えば、「按理说」を使ったフレーズに「按理说应该冷」(道理で寒いわけだ。)があるとします。
これを暗記したら「按理说」は「道理で」なんだと思いますが、それだけではありません。
文語的な表現になりますが、他に「理屈から言えば」だとか「本来からすれば」みたいなニュアンスもあります。
こういった様々な意味のフレーズが載っていないと、その単語のいろんな側面を見ることができないため、理解が進みません。
フレーズの暗記では様々な文脈で単語を知ることができないため、語彙力の向上には非効率となります。
フレーズを暗記するべき人
今回フレーズの暗記がいかに非効率かを書いていますが、全員がフレーズを覚えるべきではないということではありません。
例えば、急に中国へ出張しなければならなくなったり、旅行だけ楽しめればよかったりする人はフレーズの暗記で事足ります。
どちらも「領収書ください」だとか「クレジット払いでお願いします」だとかの機械的なやりとりならフレーズを暗記すれば困ることはありません。
ただ、フレーズでは現地の人と自由に会話を楽しむことはできないので、そういうことがしたい人は、フレーズの暗記はやめましょう。
効率的な学習法
では、効率的な学習法は何かと言われると、文を組み立てられるようにするなら翻訳で、語彙を増やすならシャドーイングになります。
それぞれ順に説明します。
文を組み立てられるようになるには翻訳
翻訳ってすごい難しく聞こえますが、簡単なトレーニングです。
↓の記事を見てください。

ここに書いてある学習法を実践すれば、自分で文を組み立てられるので、日常会話では困らなくなります。
そもそも日常会話は簡単な文法と単語の組み合わせからなっています。

その組み合わせができるようになれば日常会話ができるわけですが、それはフレーズの暗記ではなく、翻訳を通じてできるようになります。
語彙力を高めるにはシャドーイング
いや、まずシャドーイングって何だ?という人は↓の記事を見てください。ついでにディクテーションとの違いも分かって理解が進みます。

何で語彙力を増やすのにシャドーイングがいいのかと言うと、2つ理由があります。
1つは、単語をいろんな文脈で見かけることができるからです。
語彙力なら単語帳だと思うかもしれませんが、同じ文脈のものを暗記しないといけません。
これでは単語への理解が進まないし、何より暗記しないといけないので量をこなせません。
一方、シャドーイングには暗記は必要ないので、いろんな題材の文章をどんどんこなすことができます。
量をこなせるのでシャドーイングでは様々な文脈で単語を見かけることができ、単語への理解が深まったり記憶に残ったりします。
もう1つの理由は、シャドーイングは声に出して繰り返し練習しますが、そうすると記憶に残りやすいからです。
人は発声するとき多くの部位の筋肉を使います。
シャドーイングによって何度も繰り返し筋肉を動かすことで、体がその動きを覚えることができ、効率良く覚えることができます。
まとめ
フレーズについてのまとめは↓の通りです。
・フレーズでは文法への理解が進まなかったり、話せる話題が限られたりするため、ペラペラにならない。
・フレーズを暗記しても単語への理解が進まない。
・フレーズを暗記すべき人は中国語で機械的なやりとりをする人だけ。
・自分で文を組み立てられるようになるには翻訳の学習が効率的。
・語彙を増やすならシャドーイングが効率的。
今回フレーズの暗記がいかに非効率かを書きました。
フレーズの暗記は時間がかかる上にやっても得られるものが少ないんですね。
例えば、フレーズを暗記しても会話で全然使えないし、会話に活かすこともできません。
こんなことではペラペラにはなれません。
もしフレーズを勉強している人がいれば、いますぐ止めて他の学習をしましょう。
効率的な学習法の全体像が分からない人は↓の記事を参考にしてください。

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